通訳協力「着物 de さんぽ」
LVCは、2016年1/19~1/31の間、江東区白河の伝統技能保存組合「ぎゃらりーひまわり」様https://www.facebook.com/ぎゃらりーひまわり-404559816409009/
同イベントは浅草のアミューズミュージアムhttp://www.amusemuseum.com/の2Fギャラリーにて行われました。
10 年に1度の寒波とも予想された寒い時期でしたが、参加下さった9名の会員の方々の外国人観光客への熱心なお声掛けにより、アメリカ・中国・UK・ドイツ・ オーストラリア・マレーシア等様々な国の方々に、着物の魅力や着なくなった着物の生地を洋服や小物にリサイクルしている事を伝えることができました。
観 光客の皆様は大抵時間が無い為に、2階まで足が向かない方も多かったのですが、それでも着物を試着し記念写真を撮って帰られる方、着物の生地の美しさに魅 せられ着物のハギレをまとめ買いされる方もいらっしゃいました。さらに上の階まで続く有料の「布の絵画BORO~美しいぼろ布展~」の鑑賞も満喫し、日本 のモノを大切に使う「勿体ない」という心の文化に感動し共感して帰られる方もおり、私たちが外国語でご案内をする活動が、外国人観光客にとっての喜び・驚 き・感動に繋がり本当に良かったと思いました。
以下、参加した会員さんたちの感想です。
<Y.Hさんより>
マレーシアの若いカップルがお見えになりました。男性の方は何度も休暇で日本に来ていて、今回は婚約者となった彼女に大好きな東京を案内しているとのこと でした。着物の試着体験に興味を示され、本当は男性も彼女と一緒に着物を着たかったようですが、残念なことに今回は男性ものの用意がなく、女性のみ体験し ていただきました。お互いのスマートフォンで仲良く写真撮影、私たちも一緒に入れてもらいました。可愛らしいお嬢さん、絹の上品な柄の着物がとても良くお 似合いでした。
<A.Mさんより>
昨日まで北海道を旅行していたというスコットランド人の女性にお会いしました。日本人はホスピタリティに溢れていて素敵だと熱弁しておられました。楽しく 会話できたことで好感を持たれ、有料ゾーン(ぼろ布展)の案内も頼まれました。大正・昭和時代に綻びに当て布を繰り返しながら使用された衣服の数々が、そ の説明書きとともに展示されており、その中の「勿体ない」という言葉の意味を聞かれました。昔は物が古くなってもすぐ捨ててしまわないで、昔からの破れた 布であっても、この展示物のように継ぎ足したり補強したりして何年も大切に使い続けた、その現物が今でも残っていて保存されている、という感じで説明しま した。彼女はとても感動され、「日本のそのような文化がとても素敵」と言って、一つ一つの衣服の写真を撮っておられました。
今回の着物ボランティアの経験を通じて、私自身も改めて日本の良さを学ぶことが出来ました。有難うございます。
<S.Hさんより>
中国人の女性に、着なくなった着物を現代風のデザインのブラウスやスカートにリメイクしている旨を伝えたところ、感動してリメイクのスカートを購入されま した。「日本のこのようなアイデアは素晴らしいと思う。もっと世界に知られるべきだわ。」とも言って下さいました。嬉しかったので、そのことをやすねこ工 房さんにも伝え、一緒に喜びました。また、着物を着せてもらっているうちにどんどんテンションが上がり、飛び跳ねながら写真を撮り合う2人組の中国人女性 もいて、「日本の着物をこんなに喜んでくれるなんて、一日の疲れも吹っ飛んでしまうわ。」とぎゃらりーひまわりさん。自分に似合う着物と帯はどれが良いか と選ぶワクワク感、着せてもらったら早速鏡の前に行きたくなるオシャレ心は、万国共通ですね。とても可愛らしかったです。